マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

男女関係の慣性の法則

 男女の仲を動かすにはエネルギーがいる――
 と思っています。

 ――男女の仲を動かす。

 というのは――
 例えば、

 ――友人から恋人になる。

 ――恋人から夫婦になる。

 といった正の動かし方や、

 ――夫婦が別れる。

 ――恋人が別れる。

 といった負の動かし方があります。

 正であっても負であっても――
 とにかく男女の仲が動くには、エネルギーがいるのです。

 この「エネルギー」というのは――
 もちろん、精神的なエネルギーのことです。

 ……

 ……

 以上のことを――
 もっとも痛切に感じたのは――

 7年前のきょうに始まった東日本大震災でした。

 この震災を機に――
 新たに恋人になったり夫婦になったりしたケースは、もちろん――
 恋人が別れたり夫婦が離婚したりしたケースも、多かったそうです。

 おそらく――
 それまで何となく続けていた関係性に疑問をもち、その関係性を正の方向にせよ負の方向にせよ変えていくのは――
 少なくとも一般的には――
 相応に苛烈な体験をし、相応に強烈な動機を抱かない限り――
 億劫なことであり、煩わしいことであり、恐ろしいこと・イヤなこと、なのですね。

 裏を返すと、

 ――男女の仲には、ある種の慣性がある。

 ということです。

 これを――
 僕は、

 ――男女関係の慣性の法則

 と呼んでいます。

 もちろん――
 物理学の慣性の法則ニュートンの第1法則)をもじったものです。