――約束は、ときには破っても構わない。
と主張する人は、たんに約束の結び直しの労を惜しんでいるにすぎない、ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
では――
なぜ「約束は、ときには破っても構わない」という主張する人は、約束の結び直しの労を惜しむのでしょうか。
なかには、嫌がらせが目的の人も、いるかもしれません。
が――
多くの場合は、違うと思います。
では――
約束の結び直しの労を、なぜ惜しむのか――
僕は、
(たぶん、心身ともに余裕がないから――)
と思っています。
余裕がないから、労を惜しむのです。
もし、あなたが誰かに約束を破られたら、
――誠意がない!
といって怒る前に、
――今は心身ともに余裕がないのかも――
と慮ってあげるほうが、たぶんお互いのためです。