韓国との関係を考える上では――
韓国が、
――分断されて互いに(少なくとも形式的には)争っているうちの片方
であること、および、
――分断される前には、小中華思想という独特の思想で統べられた国家
であったことの2点を踏まえる必要がある、ということを――
きのうまでの『道草日記』で述べました。
韓国は日本の識者によって、しばしば、
――厄介な隣人
と評されていますが――
こうした背景によるとみてよいでしょう。
公平な見方に努めるのなら、
――厄介
なのは、
――韓国の人たち
ではなく、
――韓国が抱えている歴史的な背景
というのが、よいのです。
こうした背景があるゆえに――
韓国の人たちは、
――約束は、ときには破っても構わない。
と考える傾向にあるのではないでしょうか。
5日前の『道草日記』で、
――韓国には約束の結び直しを地道に求めていくのがよい。
ということを述べましたが――
その真意は、
――韓国が抱えている歴史的な背景を十分にわかった上で、約束の結び直しを地道に求めていく。
ということです。
いいかえるなら――
そのような歴史的な背景をわからないままに、約束の結び直しを地道に求めていくことは、たぶん、心情的に無理です。
よほど寛大な日本人でも、
――もう知らない! 勝手にして!
となってしまう――
そのような絶縁状を隣国に突きつけることが、
――たんなる現実逃避にすぎない。
というのは、5日前の『道草日記』で述べた通りです。