マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

改善的思考の具体例:カイゼン

 ――狭くて明るい思考

 として、

 ――改善的思考

 あるいは、

 ――拘泥的思考

 というのを考えたい――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 この「改善的思考」の「改善」は――

 いわゆる、

 ――カイゼン(kaizen)

 のことだとお考えいただいて結構です。

 

 ――カイゼン

 は、

 ――日本の製造業で生まれた活動のことであり、作業の効率の向上や安全性の確保、品質の洗練化などについて、現場の作業員が中心となって長期的に取りくむ活動のこと

 です。

 

 よく、

 ――「なぜ?」の問いを少なくとも5回は繰り返すことで、問題の根本的原因を明らかにしていく。

 といわれます。

 

 ――カイゼン

 は――

 問題の状況を重層的にとらえ、徹底的に考え、改善点を探っていくわけですから――

 十分に、

 ――明るい

 といえます。

 

 が――

 問題の状況を多角的にとらえるわけではなく、改善点は現場で実行可能なことに限られるわけですから――

 どうしても、

 ――狭い

 といわざるをえません。

 

 よって、

 ――狭くて明るい思考

 なのです。

 

 ごく限られた場所に強烈な照明を当てるようなイメージですね。

 

 もちろん、

 ――拘泥的思考

 という呼称の「拘泥」というのは――

 その思考が、

 ――狭い

 ということに由来をします。

 

 ――拘泥

 は、ふつうは否定的な意味で使われますから、

 ――拘泥的思考

 というと、何だか、すごく悪い思考法のようですが――

 

 そこは、

 ――批判的思考

 や、

 ――懐疑的思考

 や、

 ――逸脱的思考

 と同様のお考え下さい。

 

 どんな思考にも欠点はあります。

 

 それぞれの思考の利点を的確に見出し――

 状況に合わせて活用をしていくのがよいのです。