――不安は、“広い思考”ではブレーキとなり、“狭い思考”ではアクセルとなる。
ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
では――
その、
――不安
と対をなす感情というのは――
あるでしょうか。
すなわち、
――“広い思考”ではアクセルとなり、“狭い思考”ではブレーキとなるような感情が、実際に存在をしているのか。
ということです。
……
……
そういう感情として――
僕は、
――自信
が挙げられると思っています。
すなわち、
――自信は、“広い思考”ではアクセルとなり、“狭い思考”ではブレーキとなる。
ということです。
常に不安を抱いている人と違って――
常に自信に満ちている人は――
“狭い思考”よりも“広い思考”に飛び出していきます。
例えば――
改善的思考のように、論理的思考の既存の枠組みに拘泥をし続けるとか――
確認的思考のように、論理的思考の確かさに繰り返し懐疑を抱くとか――
といったことよりも――
本質的思考のように、論理的思考の始点と終点とに批判を加えるとか――
創造的思考のように、論理的思考の流れから逸脱して夢想に耽るとか――
といったことに、より関心を向けやすい――
自信が強ければ――
論理的思考の綻びを繕ったり、論理的思考の正しさを確かめ続けたりすることに、嫌気を覚え――
あるいは――
論理的思考の前提や結論を見直したり、論理的思考の整然を壊したりすることに、好感を覚えます。