マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「汎症根治」は「不老不死」と、ほぼ同義

 現代の医学・医療が遠い将来に見込んでいると思われる、

 ――“全症根治(ぜんしょうこんち)”から“不老不死”への流れ

 について――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ここでいう、

 ――全症根治

 は――

 僕が5月6日よりも前の『道草日記』で、

 ――汎症根治(はんしょうこんち)

 と呼んでいた概念のことです。

 

 なぜ、わざわざ「汎症根治」を「全症根治」と呼び直したか――

 

 ……

 

 ……

 

 それは、

 (「汎症根治」って、要は「不老不死」のことだよね)

 と、僕が思うようになったからです。

 

 ――症(しょう)

 というのは――

 ごく簡単にいうと、

 ――病気のしるし

 のことです。

 

 つまり、 

 ――病(びょう)

 の表層に出現をする様々な現象のことです。

 

 この、

 ――症

 を片っ端から見出していき――

 それらの根源にあると考えられる、

 ――病

 の全てを根本から治してしまおう――

 というのが、

 ――全症根治

 の概念です。

 

 が――

 そもそも、

 ――症

 というのは、互いに根底で繋がっていて、区別が難しく――

 それら諸現象を片っ端から見出していくというのは原理的に不可能であるように――

 僕には思えます。

 

 さらにいえば、

 ――症

 の根源にある、

 ――病

 という概念は――

 しばしば、

 ――生老病死

 と、いわれるように、

 ――老

 や、

 ――死

 と繋がっているのは、もちろんのこと、

 ――生

 とも根底では繋がっているのですね。

 

 つまり、

 ――人は、この世に生を受けたがゆえに、老いて病を得て死に至る。

 といえます。

 

 よって、

 ――症

 というのは――

 まさに、

 ――全にして一、一にして全

 と形容をされるにふさわしい概念であり――

 つまりは、

 ――汎

 と形容をされるにふさわしい概念なのです。

 

 ――汎症

 とは、

 ――生老病死

 のことにほかなりません。

 

 よって、

 ――汎症根治

 は、

 ――不老不死

 と、ほぼ同義とみなしうるのです。