マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

心:メンデルの法則もDNAも知らなかった数千年前の人たちにとっての遺伝

 ――心

 の定義には――

 21世紀序盤を生きる僕らには思いもよらない知識や理解が必要である――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 それは――

 おそらく、

 ――配線

 と何らかの関係があるでしょう。

 

 ――配線

 というのは、11月27日の『道草日記』で述べた、

 ――配線

 つまり、

 ――神経細胞(nerve cell)どうしの接続

 のことです。

 

 が、

 ――配線

 も、おそらくは、ほんの入り口なのです。

 

 ――配線

 が、わかった後で――

 もっと他に様々なことがわかり――

 その結果、ようやく人は、

 ――心

 の定義ができるようになるでしょう。

 

 ……

 

 ……

 

 僕が今、念頭に置いているのは、

 ――遺伝

 です。

 

 子が親に似ることは数千年前の昔から知られていました。

 

 が――

 その理由は、長らく知られていませんでした。

 

 19世紀になって、ようやく――

 いわゆる、メンデル(Mendel)の法則が提唱をされ始め、

 ――遺伝は、「遺伝子」と呼びうる特定の物質が具現をしている情報が、親から子へ受け継がれることで、起こる。

 ということが、次第に知られるようになりました。

 

 そうした物質の殆どは、

 ――DNA(deoxyribonucleic acid)

 と名付けられた生体高分子であることが今日わかっていて――

 その高分子の構造も、かなり詳細にわかっています。

 

 が――

 それでも、

 ――遺伝

 の定義が完全に行われているとはいい難く――

 

 ――遺伝

 について知られていないことは――

 なお数多く残っていると考えられています。

 

 21世紀序盤に生きる僕らにとって、

 ――心

 とは――

 さながら、

 ――メンデルの法則もDNAも知らなかった数千年前の人たちにとっての遺伝

 なのです。

 

 ――心

 にとっての“メンデルの法則”や“DNA”が知られない限り、

 ――心

 の定義がまともに行われることは――

 おそらくは、ないのです。