マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

こんなに面白いことを楽しまないなんて――

 ――勉強ができる人に大切な仕事を任せる仕組み

 というのが、多くの国々(くにぐに)で取り入れられているので――

 ――勉強をすれば、よい仕事につける。

 というのは本当のことである――

 と、きのう、のべました。

 

 もちろん――

 その「多くの国々」の中に、ぼくらの国――日本――も入っています。

 

 とはいえ――

 

 ――なんで勉強しなきゃいけないの?

 と問われて、

 ――勉強をすれば、よい仕事につける。

 と答えるのは――

 僕は、

 (なんか、ちがう)

 と思っています。

 

 だいたいは合っているけれど――

 ちゃんと考えたら、

 (ちょっと、ちがう)

 と――

 

 ……

 

 ……

 

 おととい――

 ぼくは、

 ――なんで勉強しなきゃいけないの?

 という問いへの答えとして、

 ――自分の“考えの流れ”を自分以外の人たちにも受け入れてもらうため――

 を挙げました。

 

 それは、その通りと思っていますが――

 

 そもそも、

 ――勉強をする

 というのは、

 ――人の話を聞いて理解をする。

 ということであり、

 ――人の文を読んで理解をする。

 ということであり――

 つまりは、

 ――自分以外の人たちの“考えの流れ”を受け入れる。

 ということなのです。

 

 この、

 ――自分以外の人たちの“考えの流れ”を受け入れる。

 ということがですね――

 

 実は――

 けっこう面白いんですよ。

 

 ……

 

 ……

 

 本当に面白いんです。

 

 とくに――

 そういうことを何回もくり返しやっていくとね――

 

 どんどん、どんどん、

 ――面白い!

 と感じられるようになる――

 

 ――世の中に、こんなに面白いことがあるんだ。

 と思えてくるようになる――

 

 だから――

 ぼくは思うのです。

 

 ――なんで勉強しなきゃいけないの?

 という問いへの答えとして――

 いちばん、ふつうっぽいのは、

 ――こんなに面白いことを楽しまないなんて、損(そん)だよ。

 という答えではないか、と――

 

 もし――

 あなたが、すでに、

 ――勉強は面白い。

 と、わかっているのなら――

 

 それは、とても、すばらしいことですよ。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』