あなたの“言葉の並び”の意味が通じやすいかどうかは――
あなたが言葉を正しく使っているかどうかや、あなたの“言葉の並び”そのものが受け入れられやすいかどうかだけではなくて――
あなた以外の人たちの“言葉の並び”に反していないかどうかにもよる――
と、きのう、のべました。
――言葉の並び
というのは――
きのうも、のべましたが、
――考えの流れ
のことです。
つまり――
もし、あなたが、自分の“考えの流れ”をあなた以外の人たちにも受け入れてもらおうと思ったら――
あなた以外の人たちの“考えの流れ”を数多く受け入れておく必要がある――
というです。
――あなた以外の人たちの“考えの流れ”を数多く受け入れておく。
ということが、どういうことか――
あなたは、わかりますか。
……
……
たぶん、わかるでしょう。
そうです。
人の話を聞いて理解をしたり――
人の文を読んで理解をしたりすることですね。
そういうことをすべてまとめて、
――勉強をする。
と呼(よ)んでいます。
10 才くらいの人たちの多くが疑問(ぎもん)に思っていることに、
――なんで勉強しなきゃいけないの?
というのがあります。
その答えを短く表せば、
――自分の“考えの流れ”を自分以外の人たちにも受け入れてもらうため――
となります。
ということは、
――自分の“考えの流れ”を自分以外の人たちに受け入れてもらいたいと思わないのなら、勉強はしなくてよいのか。
という疑問が思い浮かぶでしょう。
はっきりと、いっておきます。
その通りです。
もし、あなたが自分の“考えの流れ”をあなた以外の人たちに受け入れてもらいたいと思わないのなら――
とくに勉強をする必要はない――
と、ぼくは思います。
が――
残念ながら――
自分の“考えの流れ”が、自分以外の人たちに受け入れられなかったら――
この世の中を生きていくのが、ものすごく苦しくて辛(つら)いことになります。
苦しくて辛いのは、イヤですよね。
そうであれば――
勉強はしておいたほうがよいと思います。
『10 歳の頃の貴方へ――』