――人を大切にする。
ということは、
――自分のことも自分以外の人のことも、どちらも大切にする。
ということである――
と、きのう、のべました。
この、
――人を大切にする。
ということについては――
3月30日にも、のべました。
――人が人を大切にする方法というのは、人それぞれである。
と――
――あなたが誰(だれ)かを大切にする方法というのは、あなただけの方法であり、あなただけにしか活(い)かせない。
と――
……
……
なぜ、
――あなただけの方法
になるのか――
その理由が――
ここに、かくれているのです。
――人を大切にする。
ということは、
――自分のことも自分以外の人のことも、どちらも大切にする。
ということである――
ということは――
――人を大切にする。
ということは――
結局は、
――あなたが、あなた自身を大切にする。
ということに、ほかなりません。
あなたが、あなた自身を大切にするからこそ――
あなたは、あなた以外の誰かも大切にすることができるのです。
そして――
あなたは、あなた自身を大切にする方法と同じ方法でしか、あなた以外の誰かを大切にすることはできない――
だから――
まずは自分のことを大切にする方法というのを――
しっかりと編(あ)み出しておかないといけません。
それには――
自分のことをよく知っておく必要があります。
自分は、どんなときに、どんなふうに感じ、それをもとに、どんなふうに考え、どんなふうに動こうとするのか――
そのような自分の感じ方や考え方、動き方の特徴(とくちょう)を十分につかんでおく必要があります。
その上で――
そんな自分が、自分らしく感じ、自分らしく考え、自分らしく動くには、どうすればよいのかを身につけておくのです。
そうすることで――
あなたは、あなた自身を大切にすることができるようになる――
そして――
あなた自身を大切にすることができるようになって、はじめて――
あなたは、あなた以外の誰かも大切にすることができるようになるのです。
『10 歳の頃の貴方へ――』