マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

努力なんかやっても仕方がない?

 ――とにかく努力をしていれば、それでよい。

 というわけではないので、

 ――努力

 は難(むずか)しい――

 と、きのう、のべました。

 

 このように、のべると、

 ――じゃあ、努力なんかやっても仕方がないや。

 と思ってしまう人はいるでしょう。

 

 そんなことはありません。

 

 ――努力

 には、

 ――意味のある努力

 と、

 ――意味のない努力

 とがあることは――

 きのう、のべた通りです。

 

 ――意味のない努力

 なら、たしかに、

 ――やっても仕方がない。

 といってよいでしょう。

 

 が、

 ――意味のある努力

 なら、ぜひ、やったほうがよいのです。

 

 努力をすることで初めて ――

 あなた自身の生まれつきの得意(とくい)・不得意(ふとくい)が何であるのかが、よくわかるからです。

 

 自分が生まれつき何を得意としてして、何を不得意としているのかを知っておくことは――

 この世の中を少しでも幸せに生きていくのに、どうしても必要なことです。

 

 ふつう――

 生まれつき得意なことをやるようにすれば――

 その得意なことを上手にやることで、あなた自身が得(とく)をするだけでなく――

 あなたのまわりの人たちにも、何か良いことが起こって――

 あなたは、まわりの人たちから感謝(かんしゃ)をされます。

 

 また――

 生まれつき不得意なことをやらないようにすれば――

 その不得意なことを下手にやることで、あなた自身が損(そん)をしないですむだけでなく――

 あなたのまわりの人たちに、何か悪いことが起こることもなく――

 あなたが、まわりの人たちへ迷惑(めいわく)をかけないでいられます。

 

 まわりの人たちから感謝をされたり、まわりの人たちに迷惑をかけないでいられれば――

 それだけで、人は、いやな思いをせず、楽しく生きていくことができるのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』