マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

目標をまちがえた努力をしてしまったら……

 ――どんな努力も、いつかは役に立つ。

 とか、

 ――むくわれない努力は存在をしない。

 とかいったことは、たしかに、いえるけれども――

 それは、

 ――努力の目標をまちがえない。

 ということが前提(ぜんてい)である――

 と、きのう、のべました。

 

 ひとたび努力の目標をまちがえてしまうと、

 ――役に立たない努力

 や、

 ――むくわれない努力

 は、いくらでもありえます。

 

 その結果――

 何か、とんでもないカンちがいをしてしまい――

 手に入れていない暗黙知(あんもくち)を「手に入れた!」と思いこんでしまう――

 

 その結果――

 心がゆがむ――自分の周りの現実を正しく捉えることが、できなくなる――

 ということが起こりうるのです。

 

 それをふせぐには、どうすればよいか――

 

 ――努力の目標をまちがえないようにすればよい。

 といえます。

 

 では――

 どのようにすれば、努力の目標をまちがえないですむのか――

 

 ……

 

 ……

 

 目標を決めて――

 その目標に達する努力を行う――

 というのが、もっとも正しい方法のように感じられますが――

 

 実際(じっさい)には――

 ある目標に達するための努力を正しく見出すというのは、かなり難(むずか)しいことなのです。

 

 なかなか正しく見出すことができない――

 

 ところが――

 その逆(ぎゃく)は、意外に簡単(かんたん)であったりします。

 

 ――その逆

 とは、

 ――ある努力によって達することのできる目標を見出す。

 ということです。

 

 つまり――

 もし、あなたが、

 ――目標をまちがえた努力

 というのをしてしまったとしたら――

 

 おそらく――

 その“努力”の方をつい変えたくなると思いますが――

 

 そうではなくて――

 

 その“目標”の方を変えてしまえばよい――

 ということです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』