マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

その“努力”ではなく、“目標”を変えてしまう

 もし、あなたが、

 ――目標をまちがえた努力

 というのをしてしまったとしたら――

 その“努力”の方ではなく、“目標”の方を変えてしまえばよい――

 と、きのう、のべました。

 

 一方――

 7月12日に、のべたように、

 ――世の中の捉(とら)え方

 という暗黙知(あんもくち)を手に入れるために、

 ――学校のテストで高い点数をとりつづける。

 という努力は、

 ――目標をまちがえた努力

 の典型(てんけい)です。

 

 そのまま何も考えずに、やみくもに努力をつづけていると――

 

 おそらく、どこかで何かのカンちがいを起こしてしまい――

 

 本当は、

 ――世の中の捉え方

 などは、まるでわかっていないのに、「わかった!」と思いこんでしまう――

 

 その結果――

 あなたの心はゆがんでしまうのです。

 

 それをさけるには、どうしたらよいでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――その“努力”の方ではなく、“目標”の方を変えてしまえばよい。

 というのは――

 この場合は、

 ――「どうすれば、“世の中の捉え方”を手に入れるという目標に達しうるのか」ではなくて、「どうすれば、“学校のテストで高い点数をとりつづける”という努力がむくわれうるのか」を考えればよい。

 という意味になります。

 

 つまり、

 ――学校のテストで高い点数をとりつづける。

 という努力をつきつめていくと、結局どういった目標に達しうるのか――

 ということを考える――

 ということです。

 

 ……

 

 ……

 

 どういった目標に達しうるのでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 実は、

 ――人の心の捉(とら)え方

 という暗黙知を手に入れる――

 という目標に達しうるのです。

 

 ――学校のテスト

 というのは――

 テストの出題者からテストの解答者(かいとうしゃ)への手紙のようなものです。

 

 その“手紙”に、解答者は何事かを書き入れて――

 それを、テストの出題者へ返したり、テストの採点者(さいてんしゃ)に送ったりしています。

 

 つまり、“手紙”の返事を書いているようなものなのです。

 

 ――学校のテストで高い点数をとりつづける。

 ということは――

 この“手紙”の返事を上手に書きつづける――

 ということに他なりません。

 

 そのようなことができるようになるためには――

 テストの出題者の心の捉え方を十分にわかっておく必要があります。

 

 つまり、

 ――学校のテストで高い点数をとりつづける。

 という努力をつづけていれば――

 たしかに、

 ――人の心の捉え方

 という目標に達しうる――

 といえるのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』