マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

だれか自分以外の人と一緒に判断をする

 何かの暗黙知(あんもくち)を手に入れようと――

 何も考えずに、やみくもに努力をつづけていると――

 

 おそらく、どこかで何かのカンちがいを起こしてしまい――

 

 いつの日か――

 暗黙知など、何一つ手に入れていないのに、

 ――手に入れた!

 と思いこむことがある――

 

 と、きのう、のべました。

 

 ……

 

 ……

 

 このようなカンちがいは、ぜったいにしたくありませんね。

 

 が――

 つい、やってしまうカンちがいでもあるのです。

 

 なぜか――

 

 何かの暗黙知を手に入れたかどうかは――

 自分一人でも判断(はんだん)ができてしまうように思えるからです。

 

 とにかく、

 ―― 10,000 時間の壁(かべ)

 をこえようと、やみくもに努力をつづけていき――

 その結果、自分の感覚に何らかの変化が少しでも起こったら――

 

 ――やった! 暗黙知を1つ手に入れた!

 とカンちがいをしてしまう――

 

 ……

 

 ……

 

 このようなカンちがいをふせぐには、どうしたらよいのか――

 

 ……

 

 ……

 

 当たり前のことですが――

 

 何かの暗黙知を手に入れたかどうかについて、自分一人では判断をしないようにする――

 ということで、ふせげます。

 

 必ず、だれか自分以外の人と一緒(いっしょ)に判断をするようにする――

 

 自分では、

 ――暗黙知を1つ手に入れた!

 と思えても――

 必ず、だれか自分以外の人に確認をする――

 

 その人に、

 ――たしかに「暗黙知を1つ手に入れた!」といってよいのか。

 と問いかける――

 

 ……

 

 ……

 

 この当たり前のことが――

 

 人は、なかなかできないのですね。

 

 どうしても――

 自分一人で判断をしようとしてしまう――

 

 とくに年をとってくると――

 そうなりがちです。

 

 どれくらい年をとってきたら――

 そうなるかというと――

 

 はやい人で、20 才より前――

 おそい人でも、30 才をすぎるころ――

 です。

 

 十分に気をつけなければなりません。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』