マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ほとんどの人が手に入れてしまうような暗黙知であっても

 ――自信をもつには、何か1つ暗黙知(あんもくち)を手に入れることである。

 と、きのう、のべました。

 

 そのような暗黙知の例として挙げられるのは、

 ――体の動かし方

 ――外国語の使い方

 ――物事の創(つく)り方

 ――人の心の捉(とら)え方

 ――未知の物事の見つけ方

 の5つです。

 

 ただし――

 これら5つの暗黙知に、もう1つの暗黙知

 ――世の中の捉(とら)え方

 を加え、「6つの暗黙知」としても――

 よいでしょう。

 

 ――世の中の捉え方

 というのは――

 簡単にいってしまえば、

 ――大人になるために必要な理解力(りかいりょく)や判断力(はんだんりょく)

 のことです。

 

 ふつうは学校で勉強をします。

 

 この暗黙知は――

 ほとんどの人が 17 才から 20 才までに手に入れてしまいます。

 

 つまり――

 そんな、ほとんどの人が手に入れてしまうような暗黙知であっても、

 ―― 10,000 時間の壁(かべ)

 を乗りこえるくらいに、きっちりとやりきれば――

 あなたに自信をもたらしてくれる――

 ということです。

 

 ただし――

 本当に、

 ――世の中の捉え方

 が身についていなければ、自信にはなりません。

 

 ――世の中の捉え方

 というのは――

 たしかに学校で勉強をすることであると、のべましたが――

 

 ――世の中の捉え方

 が身についている――

 ということと、

 ――学校の勉強の成績

 が良くなっている――

 ということとは――

 決して同じではありません。

 

 学校のテストで高い点数をとっているからといって――

 あるいは――

 高校や大学の入学試験に合格をしているからといって――

 

 ――世の中の捉え方

 が身についているとは限(かぎ)らないのです。

 

 当然のことながら――

 それだけで自信がもたらされるということもありません。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』