マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

心の成長:心に何らかの変化が生じること

 ――どうしても好きになれない。

 という気持ちは悪く捉(とら)えないことが大切である――

 と、きのう、のべました。

 

 その気持ちは――

 むしろ、あなたの心が成長をしようとしていることを示(しめ)している、と――

 

 ……

 

 ……

 

 なぜ、

 ――どうしても好きになれない。

 という気持ちが、

 ――心の成長

 を示している――

 と、いえるのでしょうか。

 

 それは、

 ――心の成長

 とは何か――

 を考えれば、わかります。

 

 ――心の成長

 とは、

 ――さまざまな体験をくりかえすことによって、心に何らかの変化が生じること

 です。

 

 人は――

 さまざまな体験をくりかえすことで、

 ――良かった。

 とか、

 ――良くなかった。

 とか、

 ――面白かった。

 とか、

 ――面白くなかった。

 とか、

 ――楽しかった。

 とか、

 ――楽しくなかった。

 とかいった感想をもちます。

 

 ――良かった。

 とか、

 ――面白かった。

 とか、

 ――楽しかった

 とかいう感想は、

 ――好きになれる。

 という気持ちのもとになります。

 

 ――良くなかった。

 とか、

 ――面白くなかった。

 とか、

 ――楽しくなかった。

 とかいう感想は、

 ――好きになれない。

 という気持ちのもとになります。

 

 つまり――

 人は、さまざまな体験をくりかえすことによって、

 ――好きになれそうなこと

 と、

 ――好きになれそうにないこと

 とを無意識(むいしき)に見きわめているのです。

 

 ――好きになれそうなこと

 や、

 ――好きになれそうにないこと

 が多くわかっている人は――

 そのぶん多く体験をくりかえしてきた――

 ということです。

 

 多くの体験をくりかえした結果――

 心に多くの変化が生じかけている――

 

 つまり――

 そのぶん心が成長をしようとしている――

 ということになります。

 

 『10 歳の貴方へ――』