マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人を大切にあつかう方法を学ぶために……

 ――親孝行の難(むずか)しさ

 について、きのう、のべました。

 

 ……

 

 ……

 

 こういうことをのべていると――

 8月13日にも、のべましたが――

 何となく、

 ――やだなぁ。

 と思う人はいませんか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――親孝行

 の話は――

 あまり面白くはありませんよね。

 

 大切な話なのかもしれないけれど――

 あまり面白くはない――

 

 ……

 

 ……

 

 実は――

 ぼく自身も、

 ――親孝行

 の話をかいていて――

 あまり面白くはないのです(笑

 

 が――

 少し見方をかえるだけで――

 がぜん面白くなってきます。

 

 それは、

 ――人は、自分の親孝行を通して、人を大切にあつかうことの大切さを学んでいる。

 という見方です。

 

 ――人を大切にあつかうことの大切さ

 については、きのう、のべました。

 

 ――人を大切にあつかうことの大切さ

 というのは、

 ――人を大切にあつかう。

 ということが、どういう意味なのかを、かんたんに決めつけないようにする――

 ということです。

 

 実は、

 ――人を大切にあつかう。

 ということが、どういう意味なのかは――

 その“大切にあつかう人”が、どういう人なのかによって、変わってきます。

 

 万人に通用をする方法というのが、ないのです。

 

 よって――

 

 もし、

 ――こうすれば、人を大切にあつかうことができる。

 と、かんたんにいいきっている人がいたとしたら――

 

 その人のいっていることの半分以上は、たぶん、まちがっています。

 

 あなたが、だれかを大切にあつかいたいと思ったなら――

 まずは、その「だれか」が、どういう人なのかを、しっかりとわかっておく必要があるのです。

 

 そして――

 その「だれか」とあなたとが、どういう関係にあるのかも、しっかりとわかっておく必要があります。

 

 これらが、よくわかっていないかぎり――

 あなたが、その「だれか」を大切にあつかうことは、まず、ムリです。

 

 つまり――

 人を大切にあつかう方法に、

 ――絶対(ぜったい)の正解(せいかい)はない。

 ということです。

 

 その、

 ――絶対の正解はない。

 ということを知るために――

 人は親孝行をしているのではないでしょうか。

 

 自分の親を大切にあつかう方法を見つけだすことを通して――

 人は、人を大切にあつかう方法を学ぶのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』