マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

音楽は脳にとって“伝音装置”である

 脳(のう)にとって、

 ――算数・数学

 が、

 ――窓(まど)

 であるならば――

 ――音楽

 は、

 ――伝音装置(でんおんそうち)

 である――

 と、おととい、のべました。

 

 ――伝音装置

 というのは、

 ――窓

 と違(ちが)って――

 ――音

 しか伝えません。

 

 ――風

 は、ほとんど通さない――

 

 外の様子をみることも、できない――

 

 ……

 

 ……

 

 ここでいう、

 ――風

 とは、いったい何か――

 

 ……

 

 ……

 

 あることの喩(たと)えです。

 12月8日に、のべました。

 

 ――数や形に関わる情報(じょうほう)

 の喩えでしたね。

 

 では、

 ――音

 は何の喩えか――

 

 ……

 

 ……

 

 実は、

 ――人の気持ち

 の喩えなのです。

 

 つまり、

 ――音楽

 は、脳にとって、

 ――伝音装置

 である――

 というのは――

 ――音楽は、人の気持ちを伝えはするが、数や形に関わる情報は、ほとんど通さない。

 ということなのですね。

 

 そして――

 もう一つ――

 

 ――伝音装置

 では、外の様子をみることができません。

 

 つまり、

 ――音楽では、世界の仕組みを知ることはできない。

 ということです。

 

 ……

 

 ……

 

 もちろん――

 だからといって、算数・数学と比べて音楽には意味がない――

 などというつもりは、ありませんよ。

 

 音楽には、算数・数学にはない良さがあります。

 

 それは、

 ――伝音装置

 に、

 ――窓

 にはない良さがある――

 というのと同じです。

 

 ――伝音装置

 と、

 ――窓

 とが違うように――

 

 ――音楽

 と、

 ――算数・数学

 とは違うのである――

 ということです。

 

 あるいは、

 ――伝音装置

 が、

 ――音

 を伝えることに特化をしているように――

 

 ――音楽

 は、

 ――人の気持ち

 を伝えるのに特化をしている――

 ということです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』