マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

算数・数学を学ぶ:その本当の意味――

 脳(のう)にとって――

 算数・数学は、

 ――脳の道具

 でもあり、

 ――脳の枠組(わくぐみ)

 でもある――

 と、きのう、のべました。

 

 ただし――

 算数・数学は、

 ――脳の道具

 である、といったり、

 ――脳の枠組

 である、といったりした途端(とたん)に――

 わすれ去られる何かがある――

 とも、のべました。

 

 それゆえに――

 算数・数学は、

 ――脳の窓(まど)

 というのがよい、と――

 ぼくは考えています。

 

 ――窓

 というのは、

 ――道具

 でもあり、

 ――枠組

 でもありますよね。

 

 窓は、開けることで中へ明かりを入れたり風を入れたりできます。

 そういう意味で、窓は道具です。

 

 また――

 いったん窓を壁(かべ)に取りつけたら――

 その窓枠(まどわく)を動かすことは簡単(かんたん)ではない――

 という意味で、窓は枠組です。

 

 つまり、

 ――算数・数学は“道具”である。

 というのは、

 ――算数・数学は、窓が道具であるように、“道具”である。

 という意味で、

 ――算数・数学は“枠組”である。

 というのは、

 ――算数・数学は、窓が枠組であるように、“枠組”である。

 という意味なのですね。

 

 このことをふまえると、

 ――算数・数学を学ぶ。

 ということの本当の意味がみえてきます。

 

 ――算数・数学を学ぶ。

 ということは、

 ――“脳の窓”を学ぶ。

 ということです。

 

 脳には、家に窓がついているように、“窓”がついている、ということを学ぶ――

 その“窓”が、どんな造(つく)りになっていて、どのようにすれば開けたり閉(し)めたりできるのかを学ぶ――

 

 そういうことが、だんだんとわかってきたら――

 次には――

 その“窓”は、どんなときに開ければよいのか、あるいは、どんなときに閉めればよいのかを学ぶ――

 

 それが、

 ――算数・数学を学ぶ。

 ということです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』