マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

音――人の気持ち:その扱い方を手っとり早く学ぼうと思ったら――

 ――音――人の気持ち

 や、

 ――風――数や形に関わる情報(じょうほう)

 をちゃんと学ぼうと思ったら――

 どうしても学校の外で教わることを考えないわけにはいかない――

 と、きのう、のべました。

 

 つまり――

 ただ学校に真面目(まじめ)に通っているだけでは、

 ――音――人の気持ち

 や、

 ――風――数や形に関わる情報

 の扱(あつか)い方は学べない――

 ということです。

 

 では――

 どうすればよいか――

 

 ……

 

 ……

 

 ――音――人の気持ち

 の扱い方を手っとり早く学ぼうと思ったら――

 

 一つだけ――

 良い方法があります。

 

 それは、

 ――音――人の気持ち

 をテーマにしている物語に、たくさん触(ふ)れる――

 という方法です。

 

 物語は、いろいろな手法で伝えられています。

 

 小説――

 マンガ――

 映画(えいが)――

 TVドラマ――

 ゲーム――

 演劇(えんげき)――

 

 これら手法のうち、どれでもよいのです。

 

 どれでもよいから――

 とにかく物語に触れる――

 

 ――音――人の気持ち

 をテーマにしている物語に触れる――

 

 そして――

 その物語を最後まで読む――あるいは、最後まで観る――

 

 そうすることで――

 その物語が、

 ――音――人の気持ち

 をどのように描いているかが、よくわかります。

 

 その描き方がわかってくれば、

 ――音――人の気持ち

 の扱い方の半分以上は、わかったといってよいのです。

 

 人の気持ちを――

 あの物語は、こんなふうに描いている――

 この物語は、あんなふうに描いている――

 

 そうやって一つひとつの物語を丁寧(ていねい)に追っていくことで――

 それら物語の人の気持ちの描き方のバリエーションが、わかってくると――

 人の気持ちの扱い方も、自然とわかってくるのです。

 

 そして――

 人の気持ちの扱い方が、わかってくれば――

 人の気持ちをテーマに自分の物語が作れるようになります。

 

 つまり――

 人の気持ちをテーマに自分の物語が作れるようになれば――

 あなたは、人の気持ちの扱い方を、もう、かなりの部分、学び終えている――

 といえるのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』