マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

精神の比喩

 ――夜などに宙を舞う炎

 に光を当てることで――

 その“炎”の、

 ――人魂(ひとだま)に由来をしている炎

 の成分と、

 ――空中のメタン・ガスなどが燃えて生じる炎

 の成分とを選り分けることができる。

 

 ……

 

 ……

 

 以上は――

 むろん、

 ――精神の比喩

 である。

 

 つまり、

 ――夜などに宙を舞う炎

 は、

 ――身体の機能

 に当たり、

 ――人魂に由来をしている炎

 は、

 ――精神

 に当たり、

 ――人魂に由来をしていない炎

 は、

 ――精神以外の身体の機能

 に当たる。

 

 また、

 ――光

 は、

 ――言葉

 に当たる。

 

 ここでいう「言葉」とは、広義の「言葉」であり――

 人の意図が、何らかの形で意識的ないし無意識的に込められていると、みなせるもの、すべて――

 である。

 

 ちなみに――

 以上の比喩で、

 ――人魂

 が何に当たるかといえば――

 

 おそらくは、

 ――魂

 である。

 

 あるいは、

 ――精神の主

 と、いってもよかろう。

 

 多少なりとも学術的な表現を採れば、

 ――自我

 と、いえる。

 

 『随に――』