人が道を踏み外すのは簡単です。
ちょっとしたことで、世間から誹られるようになる――
が――
一度、踏み外したら、もう終わりということではありませんよね。
いくらでもやり直すことはできる――
ただし、やり直すにしても――
なぜ一度は道を踏み外したのか――
そこを理解し、意識し、受容しなければ、ふたたび道を踏み外すことでしょう。
人は同じ過ちを繰り返しやすいのです。
自分は、なぜ一度は道を踏み外したのか――
そこを理解しないことには、同じ過ちを繰り返します。
もちろん――
そこを理解し、意識し、受容しようとすることには、相応の痛みを伴います。
もしかしたら、絶望してしまうかもしれない――
が――
この絶望を克服することこそが、道を踏み外したことの最大の償いです。
それは、世間から誹られ続けることよりも、おそらくは苦しいことでしょう。
誹られ続けるほうが、少しは楽でしょう。
だって、
――私は正しい。世間が間違っている。
と思い込めばよいのですから――
それでは、いつまでたっても同じことの繰り返しですね。