何ごとも、引き際が肝心です。
――押してダメなら引いてみな。
などといいますが――
その「引いてみな」に気づくべきタイミングというのがあって――
これをつかむのが、なかなかに難しい――
多くの人が、ベストのタイミングを逃してしまいがちなのです。
とっくに引き時がきているのに――
がんがんと押しまくってしまったり――
とうぶんは引き時でないのに――
そそくさと引いてしまったり――
人は、がんばって押しているときほど、「引いてみな」については、思いもよらぬものなのですね。
ということは――
自分自身に対し、いつも「引いてみな」と促し続けているくらいが、ちょうどよいのかもしれません。