マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

恋愛感情をもたれたことがない?

 恋について学ぶなら――
 まずは、“する恋”ではなくて、“される恋”から学ぶのがよい――
 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 そして――
 恋の帰結には、

 ――失恋

 と、

 ――得恋

 との2つがあって――
 “される恋”での失恋とは、

 ――誰かの恋愛感情を受け入れないこと

 であり――
 得恋とは、

 ――誰かの恋愛感情を受け入れること

 ですから――

 つまり――

 恋について学ぶなら――
 まず――
 あなたに対して誰かが恋愛感情を抱く可能性は常にある、ということを正しく理解し――
 かつ――
 その誰かによる恋愛感情を、うまく受け入れたり、受け入れなかったりする方法を学ぶのがよい――
 ということになります。

 ……

 ……

 こう述べると、

 ――あたしは、誰からも恋愛感情をもたれたりしない。

 とか、

 ――誰かがオレに恋愛感情をもつなど、ありえない。

 という向きがあるのですが――

(本当にそうかなぁ)
 と――
 僕は思っています。

 自分が誰かに恋愛感情をもたれる可能性はないと断言する人に――
 その根拠を問うと――
 たいていは、

 ――これまでに恋愛感情をもたれたことがない。

 という返事なのです。

 そのとき――
 僕は必ず――
 こう答えるようにしています。

 「お気づきにならなかっただけかもしれませんよ」
 と――

 ……

 ……

 僕が直に見聞きしている範囲で申し上げると――

 もちろん――
 世の中には――
 恋愛向きの外見や恋愛向きの内面をもっている人たちと、そうでない人たちとがいるのですが――
 
 あまり恋愛向きとはいえない特異な外見や奇抜な内面をもっている人でも――
 恋愛感情をもたれることはあるのですよね。

 人の恋愛感情の性向というのは――
 実に千差万別なのです。

 同じような外見ないし似たような内面の人に、1000人が1000人、そろって恋愛感情を抱く――
 ということは――
 絶対にありません。

 恋愛感情の対象は――
 びっくりするくらいに多種多様なのです。

 ということは――

 どんな人であっても――
 誰かに恋愛感情を抱かれる可能性は、

 ――ゼロではない。

 ということになります。