マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

豹柄のレオタードを好む心理は

 ――“レオタードの背徳”を打ち消すには、“人形化された人体”の脱・人体化が必要だ。

 ということを――
 きのうの『道草日記』で述べました。

 その具体例として――
 例えば、

 ――豹柄のレオタード

 を挙げました。

 ……

 ……

 ――“人形化された人体”の脱・人体化

 とは――
 要するに、“人形化された人体”から人体の印象を弱めることです。

 人体の印象を弱める結果――
 強まるのは人形の印象です。

 よって、

 ――“人形化された人体”の脱・人体化

 とは、

 ――“人形化された人体”の純・人形化

 ともいえます。

 ……

 ……

 ――豹柄のレオタード

 は――
 要するに、

 ――ヒト豹キメラ人形

 を造り上げる道具です。

 本来、無地である胴体の部分を豹のようにみせることで――
 ヒトと豹とをキメラのように繋ぎます。

 よって、

 ――オレは、豹柄のレオタードが好きだ。

 という人は――
 このヒト豹キメラ人形に惹かれていることになります。

 とはいえ――

 そういう人が――
 豹柄のレオタードから人体の印象が依然として感じとれるなら――
 その、

 ――“人形化された人体”の純・人形化

 は中途半端に終わっていることになります。

 よって――
 “レオタードの背徳”が完全に打ち消されたことにはなりません。

 ――オレは、豹柄のレオタードが好きだ。

 といっている人の中には――
 その消し残された“背徳”に惹かれている人も、少なからず、あるでしょう。

 豹柄のレオタードを好む心理は一様ではありません。