マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

織田信長は本当に天下人になりたかったのか

 織田信長の人生を概観すると――

 (織田信長は、人嫌いであったのではないか)
 と思えてきます。

 人と一緒にいても、楽しくない――楽しめない――

 本当は――
 何事も一人でやるのが好き――誰かと一緒にやるのは好きではない――

 そういう人物ではなかったか、と――

 ……

 ……

 同時に、
 (織田信長は、自分が人嫌いであることを隠していたのではいか)
 とも思います。

 あるいは、
 (織田信長は、自分が人嫌いであることに気づいていなかったのではないか)
 とも――

 ……

 ……

 ――織田信長は、人嫌いでありながら、そのことを認めなかった。

 と考えると――
 一つひとつのことが腑に落ちてきます。

 おとといの『道草日記』で、

  鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス

 ではなく、

  鳴かぬなら 鳴かせるまでぞ ホトトギス

 ではなかったか――
 といったり――

 きのうの『道草日記』で、

 ――織田信長は、天下餅をこねたり、喰ったりすることに、本当の意味で興味をもてなかった。

 といったりしたのは――
 そうした直観が働いたからです。

 織田信長にとって――
 人の世のことは、すべてが煩わしかったのではないか――

 (本当は、天下人になることなどはやめ、山野にこもって仙人のように暮らしたかったのではないか)

 そう思います。