マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「意識」の何となくの定義

 ――意識

 と、多くの人たちが何となく呼んでいるものがある、ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 その一方で――

 より明確なのは、

 ――意識と無意識との違い

 である、ということも――

 きのうの『道草日記』で述べています。

 

 “意識と無意識との違い”は、どうやらほぼ確実に存在しているのだが――

 「意識」の定義は存在していない――少なくとも十分な定義は存在していない――

 ということです。

 

 「意識」の十分な定義は存在していませんが――

 何となくの定義なら、存在しています。

 

 そうした状況を思いながら、

 ――多くの人たちが何となく「意識」と呼んでいるもの

 と述べました。

 その“「意識」の何となくの定義”は、20~21世紀アメリカの哲学者ジョン・サールによって、英語で提唱されています。

 曰く、

 ――By "consciousness" I mean those states of sentience or awareness that typically begin when we wake up in the morning from a dreamless sleep and continue throughout the day until we fall asleep again.

 です。

 日本語でいいかえますと、

 ――「意識」とは、心が感じたり気づいたりする状態を指し、その状態は、朝、夢をみていない眠りから覚めるときに始まり、その日、再び眠りに落ちるまで続いている。

 となります。

 ここでいう「those states」が何を意味しているかは、今ひとつ明確ではないのですが、直前に、

 ――The primary and most essential feature of minds is consciousness(最も重要で本質的な心の特性が意識である)

 と言及されていることから、

 ――States of minds(心の状態)

 を意味しているものと推測されます。

 要するに、

 ――意識

 とは、基本的には、

 ――心が眠っていない状態

 のことですが、

 ――眠っていても夢をみている状態は「意識」に含める。

 ということなのです。