――感覚
とは、
――神経細胞によって伝達される信号
であるから――
――感覚の痕跡
とは、
――“神経細胞によって伝達される信号”の痕跡
であり――
この“痕跡”は、“神経細胞によって伝達される信号”へ還元されうるはずである――
ということを――
1月11日の『道草日記』で述べました。
では、
――感覚の模型
は、どうなのでしょうか。
やはり、“感覚の痕跡”と同様に、“神経細胞によって伝達される信号”へ還元されうるのでしょうか。
……
……
――還元されうる。
と、僕は考えています。
――感覚の模型
とは、感覚に比べれば、まったく豊穣でも精緻でもないのですが、それでも、感覚と同様、“神経細胞によって伝達される信号”が織り成す一様式であることに変わりはありません。
例えば――
厚紙の車が、実物の車に比べれば、はるかに貧寒で粗雑であるように、“感覚の模型”は、感覚に比べれば、はるかに貧寒で粗雑であるけれども――
どちらも、
――ある意味で「車ではある」とみなされる。
という点では共通している、ということに似ています。
つまり、
――感覚の模型
とは、
――“神経細胞によって伝達される信号”の模型
であり――
その“模型”は、“神経細胞によって伝達される信号”へ還元されうるはずである――
ということです。
要するに、
――感覚
も、
――感覚の痕跡
も、
――感覚の模型
も、すべて“神経細胞によって伝達される信号”である、と――
僕は考えています。