マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

感染者数と感染確認者数との乖離を多く見積もるのは楽観論

 いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症では、感染者数と感染確認者数との乖離が重要な問題であるということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 では――

 どれくらいの乖離があるのか――

 

 ……

 

 ……

 

 4月5日の『道草日記』で、

 ――実際の感染者は、まだ確認されていない感染者を含めると、報道されている数字の3~10倍、もしくは、10~30倍かもしれいない。

 といった主旨のことを述べたように、

 ――感染者は感染確認者の3~10倍ないし10~30倍はいる。

 と、僕は考えています。

 

 人によっては、

 ――30~100倍

 とか、

 ――100~300倍

 とかといいます。

 

 が――

 あまり多く見積もるのは――

 実は楽観論です。

 

 報道によると――

 現時点で、新型コロナ・ウイルスの感染確認者――感染者ではなくて――は、世界中で150万人ほどいるそうですが――

 もし――

 その100~300倍が既に感染をしているとみなすと――

 感染者は、世界中で1億5千万~4億5千万人ほどいることになります。

 

 そうであるならば――

 世界の人口が70億~80億人であることを踏まえると――

 世界中の人々の1~3%以上が既に感染者である、ということになり――

 

 感染者数が指数関数的に増えているであろうことを踏まえると――

 そろそろ、いわゆる集団免疫が期待できそうである、ということになり――

 

 よって――

 この新型コロナ危機は、実は、ほどなく終息を迎えるところである、ということになります。

 

 ――集団免疫

 というのは、大雑把にいってしまうと、

 ――ある感染症について、その免疫を獲得している人たちが、ある集団の中で増えれば増えるほどに、まだ免疫を獲得していない人たちまでもが、その集団の中では、あたかも免疫を獲得しているかのように、感染を起こしにくくなること――

 です。

 免疫のある人たちで免疫のない人たちを守っている集団を想定していただければ、よろしいかと思います。

 どれくらい免疫のある人たちが増えれば有意なのかについては、なかなか一般論ではくくれないようですが、おおむね過半数――60%程度以上――と考えられます。

 

 新型コロナ・ウイルス感染症について――

 現時点で、本当に集団免疫が獲得されそうなのであれば――

 こんなに結構なことはありません。

 

 が――

 それは――

 ちょっと楽観論がすぎるでしょう。

 

 僕は、感染者数と感染確認者数との乖離について、

 (どんなに楽観的にみつもっても、せいぜい30倍――)

 と感じています。

 

 つまり、

(感染者は、世界中で、まだ、せいぜい4500万人くらい――)

 ということです。

 

 70億~80億のうちの4500万ですから――

 集団免疫が獲得されるのは――

 残念ながら――

 もう少し先のことでしょう。