マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ウイルス感染の病原性

 ――ウイルス感染

 は、

 ――細胞へ“細胞の体の一部”が入り込むこと

 であり――

 その起源は、

 ――細胞内の生理現象の1つ

 といえる――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 これに対し、

 ――細菌感染

 は、

 ――“細胞の集合体”へ細胞が入り込むこと

 であり――

 その起源は、

 ――細胞外の生態現象の1つ

 といえる――

 ということも述べました。

 

 ……

 

 ……

 

 いま――

 僕が気になっているのは、

 ――病原性

 のことです。

 

 ウイルス感染や細菌感染の病原性です。

 

 例外は幾らでもあるのですが――

 一般に、

 ――ウイルス感染は細菌感染よりも病原性が低い。

 と考えられています。

 

 ここでいう「病原性」とは、

 ――個体が、どれくらい病的な状態になるか。

 の指標です。

 

 「個体」は「細胞の集合体」です。

 

 一方――

 「細菌」は「細胞」で――

 「ウイルス」は「細胞の一部」です。

 

 よって――

 細菌感染やウイルス感染の病原性については――

 細菌感染を基準に据えた上で、ウイルス感染を相対的に評していくのがよいでしょう。

 

 どういうことか――

 

 ……

 

 ……

 

 ウイルス感染は、

 ――細胞へ“細胞の体の一部”が入り込むこと

 と述べました。

 

 ここで留意をするべきは、

 ――病原性

 が、細胞ではなく、個体に当てはめられる指標である――つまり、“細胞の集合体”に当てはめられる指標である――

 ということです。

 

 よって――

 ウイルス感染を、個体の次元で述べ直すのなら、

 ――“細胞の集合体”へ““細胞の体の一部”に入り込まれた細胞”が入り込むこと

 となります。

 

 ここで――

 ウイルス感染の病原性を細菌感染の病原性と比べることを考えます。

 

 ウイルス感染と細菌感染とで異なるのは何か――

 

 それは、

 ――細胞の集合体

 へ入り込むのが、

 ――細胞

 か、

 ――“細胞の体の一部”に入り込まれた細胞

 かの違いです。

 

 つまり――

 ウイルス感染の病原性というのは、

 ――「個体」という名の“細胞の集合体”

 に対し、

 ――「ウイルス」という名の“細胞の体の一部”に入り込まれた細胞

 が、

 ――「細菌」という名の細胞

 と比べ、どれくらい強い悪影響を及ぼしうるのか、について考えていくことで――

 少なくとも定性的な評価は下せる――

 ということになります。

 

 先ほども述べたように――

 一般に、ウイルス感染は細菌感染よりも病原性が低いと考えられているのですが――

 それは――

 一般に、

 ――「ウイルス」という名の“細胞の体の一部”に入り込まれた細胞

 は、

 ――「細菌」という名の細胞

 よりも強い悪影響を及ぼしにくい――

 ということに他なりません。

 

 が――

 なかには、かなりタチの悪いウイルスというのも、ありまして――

 そういうウイルスが細胞に感染をすると、細菌よりも強い悪影響を及ぼしうる細胞に変わってしまう――

 そのために――

 個体は、細菌に感染をするよりも、ずっと酷いことになる――

 

 そう考えることができるのです。