マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

その比喩は感染や感染症の現実を生々しく伝えている

 ――個体

 を、

 ――都市

 とみなし、

 ――個体を構成する細胞

 を、

 ――都市の住民

 とみなすと――

 

 ――細菌

 は、

 ――動物

 とみなせ、

 ――ウイルス

 は、

 ――都市の住民の脳に寄生をする虫

 とみなせる――

 ということを――

 

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ……

 

 ……

 

 この比喩について――

 

 せっかくですから――

 もう少し考えてみましょう。

 

 ……

 

 ……

 

 この比喩において、

 ――免疫

 は、何に喩えられるでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 それは――

 たぶん、

 ――駆除

 です。

 

 都市になだれこんだ動物や虫の大群の駆除です。

 

 では――

 その免疫を担う細胞は、何に喩えられるか――

 

 ……

 

 ……

 

 おそらく、

 ――警察

 や、

 ――軍隊

 です。

 

 都市になだれこむ動物や虫の数が少なければ――

 警察や軍隊では大げさに過ぎるでしょう。

 

 が――

 数が少なくなければ――つまり、大群であれば――

 現実の世界においても――

 きっと警察や軍隊が動員をされるような状況になるでしょう。

 

 ところで――

 

 ……

 

 ……

 

 今年の3月16日の『道草日記』で、

 ――感染症の直接の原因は、病原体ではなく、個体の免疫の異常である。

 と述べました。

 

 冒頭の比喩において、

 ――感染症

 や、

 ――免疫の異常

 は、何に喩えられるでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――感染症

 は難しくありません。

 

 ――都市の荒廃や都市機能の麻痺

 です。

 

 では、

 ――免疫の異常

 は、何か――

 

 ……

 

 ……

 

 それは、

 ――動物や虫の駆除が過剰となること

 です。

 

 例えば――

 動物や虫を除こうとするあまり、住民をも殺めてしまうとか――

 

 ……

 

 ……

 

 この比喩――

 

 感染や感染症の現実を――

 わりと生々しく伝えてくれています。