マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“プレゼンテーション”を数多くこなす狙い

 現代日本の学校教育には――

 まずは、

 ――論理の展開

 を扱うのがよく、

 ――批判的思考

 は、

 ――論理の展開

 が、ある程度こなせるようになってから扱うのがよい――

 との総意があるようだ――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ――批判的思考

 の要点は、

 ――論理の展開

 にはなく、

 ――前提の設定

 や、

 ――結論の導出

 にある――

 ということは、4日前の『道草日記』で述べた通りです。

 

 つまり――

 現代日本の学校教育は、

  1)前提の設定

  2)論理の展開

  3)結論の導出

 の3つのうち、1)3)を扱う前に、2)を扱うようにしている――

 ということです。

 

 これと対照的なのが――

 現代アメリカの学校教育です。

 

 現代アメリカの学校教育では――

 州によって相応の違いはあるようですが――

 おおむね、2)を扱う前に、1)3)を扱うようにしています。

 

 つまり、

 ――批判的思考

 に重点が置かれているのです。

 

 具体的には、

 ――プレゼンテーション(presentation)

 ですね。

 

 アメリカの子どもたちは、幼い頃から“プレゼンテーション”を数多くこなしていくようです。

 その狙いは、決して“プレゼンテーション”の技術を身につけることではなく、

 ――何かをいうために、色々と調べ、考え、学ぶ。

 という点にあるといいます。

 ――“プレゼンテーション”というゴールがあるからこそ、子どもたちは自分で調べ、考えるようになるのだ。

 ということです。

 

 色々と調べることが、

  1)前提の設定

 に当たり――

 色々と考えることが、

  3)結論の導出

 に当たります。