――医療の世界の“摩天楼”
で想定をされうる「天」は、
――不老不死
を指している――
ということを、きのうの『道草日記』で述べました。
こう述べますと、
――それは、いいすぎだ。
と反論をされる向きもあろうかと思います。
――医療の世界の“摩天楼”
で想定をされうる「天」というのは、
――不老不死
といった幻想小説風の概念ではなく、
――あらゆる病気の症状の原因が特定をされ、その治療方法が確立をされること
といった多少なりとも現実的な概念である、と――
……
……
たしかに、その通りです。
――あらゆる病気の症状の原因が特定をされ、その治療方法が確立をされること
というのも、十分に「天」になぞらえられる概念といえます。
今日、知られている病気の症状の中で――
その原因が特定をされていない病気というのは、けっこう多いのですね。
むしろ、特定をされている病気より、特定をされていない病気のほうが、多いくらいかもしれません。
さらにいえば――
治療方法が確立をされている病気というのは、さらに少なくて――
僕の感触では――
治療方法が確立をされている病気より、確立をされていない病気のほうが、ずっと多いように感じられるのです。
このような現実があるので、
――あらゆる病気の症状の原因が特定をされ、その治療方法が確立をされること
は、
――不老不死
と同じくらいに非現実的な概念であり――
また、十分に「天」になぞらえられうる概念である――
といえるでしょう。