――人は、無機物の個体を手にするならば、早ければ 10 万 ~ 30 万年後に――遅くとも 30 万 ~ 100 万年後には――光速の移動を成し遂げる。
ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
このことをもとに――
4日前の『道草日記』で述べた、
――太陽系を自在に動ける状態
について――
もう一度、考えてみたいと思います。
――太陽系
と一言でいっても――
その構造が一様でないことは――
4日前の『道草日記』で述べた通りです。
太陽系は、
――内太陽系
――外太陽系
――太陽系外縁部
の3つの部分に分けられます。
これら3つの部分のうち、
――太陽系外縁部
は、かなり広大なのですね。
――太陽系
の定義を、
――太陽の重力が及ぶ範囲
とすれば、
――太陽系外縁部
の最果ては、太陽から 1 ~ 3 光年も離れていることになります――光の速さで 1 ~ 3 年を要する距離です。
もちろん――
この定義で考えてもよいのですが――
ちょっと、あまりにも広大にすぎるので――
ここでは、もう一つの定義――
つまり、
――太陽系
の定義を、
――太陽風の及ぶ範囲
としましょう。
――太陽風
とは、
――太陽から放出をされている荷電粒子のこと
です――地球上では、地磁気と相互作用を起こし、オーロラの発生の一因となっています。
この、
――太陽風が及ぶ範囲
は、
――太陽圏
と呼ばれ――
これこそが、
――太陽系
である、と――
みなす考え方もあるのです。
――太陽圏
の最果ては、太陽から 10 ~ 30 光時ほど離れていると考えられています――光の速さで 10 ~ 30 時間を要する距離です。
よって、
――太陽圏
を、
――太陽系
とみなす場合は、
――太陽系外縁部
の最果ては、太陽から 10 ~ 30 光時ほどしか離れていないのですから――
人が光速の移動を成し遂げていれば、すでに、人は、
――太陽系を自在に動ける状態
にあるといえます。
きょうの『道草日記』の冒頭で述べたように――
人が光速の移動を成し遂げるのは、早ければ 10 万 ~ 30 万年後であり――遅くとも 30 ~ 100 万年後であるので――
人は――
遅くとも 30 万 ~ 100 万年後には、
――太陽系を自在に動ける状態
にある、といえます。