――太陽系
の定義を、
――太陽圏
つまり、
――太陽風の及ぶ範囲
と、みなし――
かつ、
――人は、いずれ無機物の個体を手に入れる。
と、みなすならば――
人は――
遅くとも 30 万 ~ 100 万年後には、
――太陽系を自在に動ける状態
にある、といえる――
ということを、きのうの『道草日記』で述べました。
では、
――太陽系
の定義を、
――太陽の重力が及ぶ範囲
と、みなす場合には、どうなるでしょうか。
この場合は――
きのうの『道草日記』でも述べたように、
――太陽系外縁部
の最果ては、太陽から 1 ~ 3 光年も離れていることになります。
人が、いくら光速の移動を成し遂げていても――
そのことだけをもって、
――太陽系を自在に動ける状態
にある、とはいえません。
ここで着眼をするべきは、
――寿命の長さ
です。
3日前の『道草日記』で――
人の文明の進展は、
――移動の速さ
と、
――寿命の長さ
との2つの要因によって規定をされるのではないか――
ということを述べました。
また――
6日前の『道草日記』では、
――太陽系を自在に動ける状態
であるためには、
――太陽系のあらゆる場所に赴くのに必要な時間の 30,000 倍にまで寿命を伸ばすこと
が必要である――
ということを述べました。
――太陽系
の定義を、
――太陽の重力が及ぶ範囲
とみなす場合は、
――太陽系のあらゆる場所に赴くの必要な時間
は、
―― 1 ~ 3 年
です。
よって――
この場合でも――
その時間の 30,000 倍にまで寿命を伸ばせば――
つまり――
自分たちの寿命を、
―― 3 万 ~ 10 万年
にまで伸ばせば――
人は、
――太陽系を自在に動ける状態
にあるといえるのです。
もちろん――
ここでいう「人」は、
――無機物の個体を手に入れた人
です。