マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人の文明の進展は2つの要因で規定をされる

 ――地球上を自在に動ける状態

 ――太陽系を自在に動ける状態

 ――銀河系を自在に動ける状態

 の3つの“状態”について――

 きのうまでの『道草日記』で述べてきました。

 

 これら3つの“状態”は――

 5月25日の『道草日記』で述べたように、

 ――カルダシェフの尺度(Kardashev scale)

 が示す3つの段階――つまり、

 ――地球文明の段階

 ――太陽文明の段階

 ――銀河文明の段階

 に相当をします。

 

 これら3つの“状態”について述べていて――

 あらためて気づいたことがあります。

 

 それは――

 人の文明の進展は、大まかに2つの要因で規定をされるのではないか――

 ということです。

 

 それら2つの要因のうちの1つめは、

 ――移動の速さ

 で、2つめは、

 ――寿命の長さ

 です。

 

 常識に照らせば――

 これら2つの要因のうち、

 ――移動の速さ

 を高めるほうが、

 ――寿命の長さ

 を伸ばすよりも簡単そうです。

 

 よって――

 人の文明の進展は、

 ――まずは“移動の速さ”によって主に規定をされ、次いで、“寿命の長さ”によって主に規定をされる。

 と、いえるのではないか――

 

 ……

 

 ……

 

 まずは、

 ――移動の速さ

 をみていきましょう。

 

 現在、人の“移動の速さ”は――

 旅客機が時速 800~900 ㎞ であることを考えると――

 だいたい、

 ――秒速 100~300 m

 といえそうです。

 

 一方――

 人の誕生は――

 2020年5月18日の『道草日記』で述べたように――

 今から、

 ―― 1 万 ~ 3 万年前

 といえて――

 その頃の人の“移動の速さ”は――

 歩いたり走ったりする速さに等しいと考えると――

 だいたい、

 ――秒速 1 ~ 3 m

 といえそうです。

 

 つまり――

 現在を「-3 ~ 3 年」と定めると、

 

 [-10,000 ~ 30,000 年,1 ~ 3 m/秒 ]

 [ -3 ~ 3 年,100 ~ 300 m/秒 ]

 

 です。

       

 これら2つの値の組み合わせを手掛かりに――

 今から 1 万 ~ 3 万年後の人の“移動の速さ”を推し量ると――

 だいたい、

 ――秒速 10,000 ~ 30,000 m

 といえそうです。

 

 つまり、

 

 [-10,000 ~ 30,000 年,1 ~ 3 m/秒 ]

 [ -3 ~ 3 年,100 ~ 300 m/秒 ]

 [ 10,000 ~ 30,000 年,10,000 ~ 30,000 m/秒 ]

 

 です。

 

 ちなみに、

 ――秒速 10,000 ~ 30,000 m

 というのは――

 現在、人が宇宙に打ち上げている探査機の速さと、だいたい同じです。