マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人が光速の移動を成し遂げる頃

 人の文明の進展は、大まかに、

 ――移動の速さ

 と、

 ――寿命の長さ

 との2つの要因によって規定をされているのではないか――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 それら2つの要因のうち、

 ――移動の速さ

 に着目をした上で――

 

 ――時間の経過

 と、

 ――移動の速さ

 とを、

 

 [時間の経過,移動の速さ]

 

 で表せば、

 

 [-10,000 ~ 30,000 年,1 ~ 3 m/秒 ]

 [ -3 ~ 3 年,100 ~ 300 m/秒 ]

 [ 10,000 ~ 30,000 年,10,000 ~ 30,000 m/秒 ]

 

 を得る――

 ということも、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 簡単にいうと――

 1 万 ~ 3 万年の経過で“移動の速さ”が 100 倍になるということです。

 

 ちなみに――

 このペースで“移動の速さ”が光速と等しくなるのは、いつ頃でしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 実は、

 ―― 1 ~ 3 兆年後

 です。

 

 宇宙の寿命は、

 ―― 1,000 億 ~ 3,000 億年

 と見積もられていますので――

 人が光速の移動を成し遂げることは、

 ――決してありえない。

 という結論になります。

 

 以上は――

 人の個体が有機物である場合です。

 

 もし――

 人が無機物の個体を手にしたならば、

 ―― 1 万 ~ 3 万年の経過で“移動の速さ”が 100 倍になる

 の関係は見直すのがよいでしょう。

 

 少なくとも――

 現在、人は無機物である宇宙探査機を毎秒 1 万~ 3 万 m で動かしています。

 

 よって、

 

 [ -3 ~ 3 年,10,000 ~ 30,000 m/秒 ]

 

 です。

 

 ここで気になるのは――

 1 万 ~ 3 万年前の人が、無機物をどれくらいの速さで動かしていたか、ですが――

 おそらく、石ころの類いを最速で時速 100 km くらいで投げることはできたでしょから、

 

 [-10,000 ~ 30,000 年,10 ~ 30 m/秒 ]

 

 です。

 

 よって、

 

 [ 10,000 ~ 30,000 年,10,000,000 ~ 30,000,000 m/秒 ]

 

 を得ます。

 つまり、

 ―― 1 万 ~ 3 万年の経過で“移動の速さ”が 1,000 倍になる。

 の関係が成り立つことになります。

 

 この関係を踏まえると――

 人は、

 ――早ければ 10 万 ~ 30 万年後に――遅くとも 30 万 ~ 100 万年後には――光速の移動を成し遂げる。

 という計算になります。

 

 もちろん――

 この場合の「人」というのは、

 ――無機物の個体を手に入れた人

 です。