マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ヒトの性質の最大の特徴は“外向性”にある

 ――「ヒトの性質の最大の特徴は“好戦性”にある」とはいえない。

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 代わりに、

 ――ヒトの性質の最大の特徴は“外向性”にある。

 というのがよい、と――

 僕は思っています。

 

 ヒトの知性は、

 ――外向的な要素

 を多分に含んでいるからこそ――

 自然科学を進展させ、科学技術を発展させることができた、と――

 僕は考えています。

 

 自然科学は、

(きわめて外向的――)

 と、僕は思っています。

 

 が――

 そのことを自然科学の研究者の方々に不用意に伝えると――

 困惑をさせたり、ときに憤怒をさせたりするので、十分に注意をしてきました。

 

 なぜ、困惑をさせたり、ときに憤怒をさせたりすることになるのか、というと――

 

 ――自然科学は好戦的である。

 との主張が、ときに社会科学や人文科学の領域から、なされることがあるからです。

 

 ――自然科学者は、自然を蹂躙し、征服し、支配しようとしているのだ。

 との主張です。

 

 そのような主張を見聞きすると――

 自然科学の領域にいる人々の多くは、

 ――そんなバカな!

 とか、

 ――ただの誹謗中傷だ。

 とかいった感想を抱くようですが――

 実のところ、全く思い当たる節がないわけでもなく――

 それゆえに、殆どの人々は、

 ――面倒な議論に巻き込まれたくない。

 と考えて――

 そうした感想を表に出そうとは決してしません。

 

 よって、

 ――自然科学は好戦的である。

 との主張が、自然科学の領域から、まともに反論をされることは、殆どないのですが――

 もし、まともに反論をするとしたら、

 ――「好戦的」ではなく「外向的」の誤りだ。

 と主張をするのが、よいでしょう。

 

 ――好戦性

 は、

 ――外向性

 の一部ではありますが――

 全部ではありません。