――ヒトの性質の最大の特徴は“外向性”にある。
ということを、8月9日の『道草日記』で述べました。
このことを――
8月19日の『道草日記』で再定義をした、
――知性の志向性
――知性の外向性
――知性の内向性
を踏まえて述べ直しますと――
――ヒトの性質の最大の特徴は、“知性の志向性”に含まれる“外向性”の割合が“内向性”の割合よりも高い。
となります。
が、
――そんなに高すぎてもいない。
という点が、意外に大切ではないか、と――
僕は思っています。
つまり――
ヒトの“知性の志向性”に含まれる“外向性”および“内向性”の比率は、
7:3
とか、
6:4
とかいった値であって――
8:2
とか、
9:1
とかいった値ではない――
ということですね。
それゆえに――
ヒトは、科学技術や政治・経済と並んで、芸術や教養も育んでこれたに違いないのです。
もし――
ヒトの“知性の志向性”における“外向性”および“内向性”の比率が、
8:2
とか、
9:1
とかいった値であれば――
僕らの文明は、おそらく、科学技術や政治・経済の生起・発達に偏っていたことでしょう。
そして――
もし、この宇宙に地球外知的生命体が数多く存在をしているのなら――
そういう科学技術や政治・経済の生起・発達に偏った文明も、ある程度の数で、存在をしているはず――
といえるでしょう。
よって――
僕らヒトの性質の最大の特徴は、単に、
――“知性の志向性”に含まれる“外向性”の割合は高い。
ということではなくて、
――“知性の志向性”に含まれる“外向性”の割合は高いものの、高すぎるということはなく、“内向性”の割合が一定程度はある。
ということになります。