マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

権威主義国家は、いつまで経っても戦争を終わらせようとしないから――

 21世紀序盤の現代における地球上の国際情勢において、

 ――世界政府の樹立

 が、民主主義国家の陣営によって成就をされるか、権威主義国家の陣営によって成就をされるか、それ以外の価値観を奉じる陣営によって成就をされるかは――

 ほとんど誰も気に留めないであろう――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 大切なのは、

 ――これで、しばらく戦争はなさそうだ。

 との安堵の実感を、どの陣営がもたらすか――

 である、と――

 

 ……

 

 ……

 

 今回、ロシア軍がウクライナへ侵入をしたことで始まったのは――

 まぎれもなく、

 ――戦争

 ですね。

 

 ――侵略戦争

 といって、よいでしょう。

 

 仕掛けたのは、ロシア政府――

 つまり、

 ――権威主義国家の陣営

 でした。

 

 ロシア政府の首脳部や、その支持者たちは、

 ――先に挑発したのは民主主義陣営だ。

 と主張をしているようですが――

 仮に、その通りであったとしても――

 その挑発に乗って侵略戦争を始めてしまったのは、ほかならぬ、

 ――権威主義国家の陣営

 であり――

 こうした見解は――

 今月2日の国連総会において、ロシア非難決議が圧倒的多数で可決をされたことからわかるように――

 現在、世界の多数派が賛同をしている見解とみるのが自然です。

 

 つまり――

 世界の多数派は、

 ――これで、しばらく戦争はなさそうだ。

 との安堵の実感が、

 ――権威主義国家の陣営

 によって吹き飛ばされてしまったと考え始めている――

 とみるのが自然である――

 ということです。

 

 よって――

 今回のロシア政府によるウクライナ侵攻は、

 ――世界政府の樹立

 が、

 ――権威主義国家の陣営

 によって成し遂げられる可能性を大幅に低めた――

 といえるでしょう。

 

 そうなったのは、

 ――「権威主義」という価値観それ自体が悪いから――

 ではありません。

 

 ――権威主義国家は、いつまで経っても戦争を終わらせようとしないから――

 です。

 

 今後、もし、

 ――世界政府の樹立

 が成し遂げられるとしたら――

 それは、

 ――民主主義国家の陣営

 によって、

 ――これで、しばらく戦争はなさそうだ。

 との安堵の実感が――

 世界中の人々にもたらされるときでしょう。