マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人工本能:人工知能のシステム・ソフトウェア

 ――自然本能

 は、

 ――自然知能

 の一部であろう――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ――自然知能を司っている“自然知能の原理体系”のうち、“自然知能の作動原理系”が“自然本能”に相当をする。

 と――

 

 そうであるならば、

 ――人工本能

 の、おおよその輪郭を描くことができます。

 

 ――自然本能

 が、

 ――自然知能

 の一部であるように――

 

 ――人工本能

 も、また、

 ――人工知能

 の一部であるに違いない、と――

 いえるからです。

 

 より具体的には、

 ――人工知能に実装をされるソフトウェア(software)のうち、オペレーティング・システム(operating system)などのシステム・ソフトウェア(system software)が“人工本能”に相当をする。

 といえます。

 

 これまで、

 ――知能

 と、

 ――本能

 との区別は、かなり不明瞭でした。

 

 12月20日の『道草日記』で述べたように、

 ――本能

 という言葉が、学術論文や専門書では、あまり使われません。

 

 ――本能

 の定義が曖昧であるからです。

 

 実は、

 ――知能

 の定義も曖昧ではあるのですが――

 

 ――本能

 の定義の曖昧さは、

 ――知能

 の定義の曖昧さの比ではありません。

 

 様々な文脈に様々な意味で使われています。

 

 その理由は、

 ――人工知能

 が、

 ――コンピュータ(computer)のソフトウェア

 であり、

 ――人工本能

 が、

 ――コンピュータのシステム・ソフトウェア

 である――

 とみなすなら、よくわかります。

 

 両者は、

 ――違う

 ということはわかっても――

 具体的に、

 ――いかに違うか。

 と問われると――

 その返答には少なからず困ってしまうのです。