マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ヒト以外の生物種にも知能はある

 ――知能は人に固有の性質である。

 という考えがあります。

 

 おそらく――

 間違いです。

 

 ヒト以外の生物種にも知能はあります。

 

 ただし、

 ――ヒト以外の生物種にも知能はある。

 と主張をするならば、

 ――本能は知能の一部である。

 ということが前提となるでしょう。

 

 つまり、

 ――「知能」と「本能」とは二律背反の概念ではない。

 という前提です。

 

 もし、

 ――「知能」と「本能」とは二律背反の概念である。

 ということが前提となるならば、

 ――知能は人に固有の性質である。

 という考えにも、もっともらしさが感じられます。

 

 本能が知能の一部であるならば――

 

 例えば――

 本能が知能の原始的な様態であるならば――

 

 ヒト以外の多くの生物種にも――

 あきらかに知能はある、といえます。

 

 例えば――

 ミツバチにも知能はある――

 

 いわゆる、

 ――ミツバチのダンス

 の事例を思い浮かべれば――

 ミツバチに本能が備わっていることは――

 自明です。

 

 ……

 

 ……

 

 ここで述べている、

 ――知能

 および、

 ――本能

 というのは、

 ――自然知能

 および、

 ――自然本能

 のことです。

 

 ――人工知能

 の存在をとくに思い浮かべないのであれば、

 ――自然知能

 ――自然本能

 というように、わざわざ「自然」という接頭語をつける必要はない――

 

 ――知能

 ――本能

 で十分です。

 

 が――

 

 たんに、

 ――知能

 ――本能

 というだけでは――

 事の本質はみえてきません。

 

 ――人工知能

 ――人工本能

 という概念を思い浮かべることによって初めて、

 ――自然知能

 ――自然本能

 という概念がわかってくるのであり――

 ひいては、

 ――知能

 ――本能

 という概念もわかってくるのです。

 

 その結果、

 ――本能

 は、

 ――知能

 の一部とわかる――

 

 その結果、

 ――ヒト以外の生物種にも知能はある。

 という結論になります。