マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

神託型 → 電卓型、魔人型 → 秘書型、君主型 → 社長型

 人工知能は、

 ――神託(oracle)型

 ――ジーニー(Genie)型

 ――君主(sovereign)型

 に分類をされうる――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 これらのうち、

 ――ジーニー

 は、アメリカのアニメーション映画で用いられている固有名詞ですから――

 少なくとも日本語圏では、

 ――魔人型

 と呼ぶのがよい――

 ということも述べました。

 

 実は、

 ――神託型

 や、

 ――君主型

 についても、僕には違和感があります。

 

 ――神託型

 は、

 ――電卓型

 と呼ぶのが、よいのではないでしょうか。

 

 人が質問をし、それに過不足なく回答を返す人工知能が、

 ――神託型

 ですが――

 質問を受け、それに過不足なく回答を返すという機能は――

 電卓に数値や記号を入れ、計算をさせ、その結果を示すという機能と本質的には変わりません。

 

 ――神のお告げ

 のほうが、

 ――計算の結果

 よりも複雑である――

 というだけのことです。

 

 また、

 ――君主型

 は、

 ――社長型

 と呼ぶのが、よいのではないか――

 と思っています。

 

 人が一定の裁量を与え、その下で独立に活動をする人工知能が、

 ――君主型

 ですが――

 一定の裁量の下で、独立に活動をするという機能は――

 会社の最高経営責任者が果たしている役割と本質的には同じです。

 

 もちろん、専制君主国家の元首が果たしている役割とも同じですが――

 国家の元首と会社の最高経営責任者とであれば、後者のほうが、ずっと一般的な存在ですから――

 ――君主型

 よりは、

 ――社長型

 のほうが馴染まれやすいといえます。

 

 ――神託型

 を、

 ――電卓型

 に置き換え、

 ――君主型

 を、

 ――社長型

 に置き換えるのなら――

 

 ――魔人型

 も、「電卓」や「社長」に見合う言葉で、置き換えるのがよいでしょう。

 

 僕は、

 ――秘書型

 がよいと思っています。

 というのは、「電卓」も「社長」も「秘書」も、すべて「会社」に関連がありますよね。

 

 もし、「会社」の連想から離れ――

 例えば、「お屋敷」の連想に着目をするのであれば、

 ――魔人型

 は、

 ――執事型

 と呼ぶのが、よいかもしれません。

 

 その場合は、

 ――社長型

 は、

 ――当主型

 とか、

 ――家督

 とかと呼ぶのが、よいでしょう。