マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

好きではないことを「やりたいこと」にするには――

 ――自分の好きなこと

 と、

 ――自分がやりたいこと

 とは、だいたい同じだけれど、本当は、少し違(ちが)う――

 と、きのう、述べました。

 

 また、

 ――自分の好きなこと

 ではないのに、それを、あえて、

 ――自分がやりたいこと

 と、みなすことは――

 たしかな理由がないかぎり――

 あまり、おすすめはできないとも、のべました。

 

 ……

 

 ……

 

 このことは――

 あまり軽く考えないほうがよいでしょう。

 

 むしろ――

 ちょっと気をつけたほうがよいと思います。

 

 ……

 

 ……

 

 ――自分の好きなこと

 ではないのに、それを、あえて、

 ――自分がやりたいこと

 と、みなしてもよいのは――

 なぜでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 実は――

 はじめは、そんなに好きではなかったことでも、ずっと、それをやっていると、だんだん好きになる――

 ということが、ときどき、あるからなのです。

 

 が――

 そうなるには――

 よほど強い考えをもって、それをやっていく必要があります。

 

 ただ何となくやっていたのでは、いつになっても、好きにはなれません。

 

 例えば――

 きのうの例でいえば、

 ――看護師の仕事

 は、とくに好きなことではなかったけれど、

 ――どうしても人の役に立っていることがわかりやすい仕事がしたいんだ。

 という考えを、いつまでも大切にしていれば――

 いつか、

 ――看護師の仕事

 が、

 ――自分の好きなこと

 に変わっているかもしれない――

 

 反対に――

 そういう強い考えがなくて――

 ただ何となく、やっているだけであったら――

 例えば、

 ――親が「看護師になれ」っていったから……。

 という理由だけで、やっているだけであったら――

 いつまでたっても、

 ――看護師の仕事

 が、

 ――自分の好きなこと

 になることはありません。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』