マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

恋と愛と

 心の働きのうち――

 自分自身で気づいている部分を、

 ――意識(いしき)

 と呼び――

 自分自身で気づいていない部分を、

 ――無意識(むいしき)

 と呼ぶ、と――

 2月27日に、のべました。

 

 この日、ぼくが、

 ――意識・無意識

 のことに触(ふ)れたのは――

 実は、

 ――恋愛(れんあい)の気持ち

 のことに触れたかったからです。

 

 ――恋愛の気持ち

 の中心にあるのは、

 ――恋(こい)

 です。

 

 ――恋

 と同じような気持ちに、

 ――愛

 という気持ちがあります。

 

 2つの気持ちをまとめて、

 ――恋愛

 と呼(よ)びます。

 

 20 才をすぎると、よく、

 ――恋と愛との違(ちが)いをわかるようになれ。

 と、いわれます。

 

 が――

 この違いは、けっこう難(むずか)しいのです。

 

 30 才をすぎても、

 ――なかなか違いがわからない。

 と考えこむ人がいます。

 

 ――恋

 と気持ちは、体のことが心へ伝わって生まれてくると考えられます。

 

 ――あの人と、いつまでも一緒(いっしょ)にいたい。

 という気持ちです。

 

 これに対し、

 ――愛

 は、

 ――あの人のことをいつまでも大切にしよう。

 という気持ちです。

 

 ――恋

 は、だれか決まった人に対する気持ちですが、

 ――愛

 は、とくに決まってはいません。

 

 世の中の全ての人に、

 ――愛

 をもつ人もいます。

 

 そういう愛のことを、

 ――博愛(はくあい)

 と、いいます。

 

 ――恋

 と、

 ――愛

 とをまとめて、

 ――恋愛

 と呼ぶのは――

 

 ――恋

 と、

 ――愛

 とが根本では繋(つな)がっているからです。

 

 が――

 よく調べてみると、少なくとも表向きは繋がっていないことがわかります。

 

 なぜかというと――

 

 ――愛

 が、

 ――意識

 であるのに対して、

 ――恋

 は、

 ――無意識

 であるからです。

 

 だから、

 ――無意識

 をよく知らない人は――

 いつまで経(た)っても、

 ――恋と愛との違い

 が、わからないのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』