マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ヒトが大いに栄えている理由

 ――自我(じが)

 が、

 ――無意識(むいしき)

 から、できている、ということは――

 安全に生きていくために、とても大切なことにちがいない――

 と、きのう、のべました。

 

 なぜかと、いえば――

 

 ――自我

 は、

 ――意識(いしき)の物差し

 と、みなせるからです。

 

 もし、

 ――自我

 が、

 ――無意識

 ではなく、

 ――意識

 から、できているとしたら――

 

 ――意識

 は、

 ――物差しで、その“物差し”を測る。

 というようなことになってしまい――

 とても、まともには働かないにちがいない――

 と考えられます。

 

 ――意識

 が、まともに働かなければ――

 周囲の様子を正しくとらえることができず――

 安全に生きていくことはできないでしょう。

 

 例えば――

 あぶない場所の恐(おそ)ろしさを――高い木の上とか、深い水の中とかの恐ろしさを――正しくとらえることができずに、高い木の上から落ちたり、深い水の中に沈(しず)んだりして命を落としてしまうでしょう。

 

 このことは――

 

 ――意識

 が、生き物に有利に働くことを示(しめ)しています。

 

 何において有利に働くかというと、

 ――生き物たちによる自然の中での生き残り競争

 において――

 です。

 

 この地球では――

 太古(たいこ)の昔から――

 数多くの種類の生き物たちが、はげしい生き残り競争をくりひろげてきました。

 

 その競争では、

 ――意識を働かせる生き物

 が、

 ――意識を働かせない生き物

 よりも命を落としにくい――

 と考えられます。

 

 命を落としにくい生き物は――

 次々と子孫を残していき、その数は増(ふ)え、どんどん栄えていきます。

 

 ――意識を働かせる生き物

 の代表例が、ぼくたち、

 ――ヒト

 です。

 

 ヒトは現在、この地球で生き物として大いに栄えていますが――

 その主な理由は、おそらくは、

 ――意識

 を働かせるからです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』