マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人やヒトのことを深く知ろうと思ったら

 ――ヒトは、“意識(いしき)の不利”のせいで、今の幸せが、いつまでもは続かないことが、わかってしまうから、たとえ今が幸せでも、さらなる幸せを追い求めて欲を出し続けてしまう。

 と、きのう、のべました。

 

 このことが原因(げんいん)で――

 ヒトは、

 ――環境(かんきょう)問題

 や、

 ――戦争

 を起こしてきた――

 と――

 

 つまり、

 ――環境問題

 も、

 ――戦争

 も、

 ――意識の不利

 が、もたらしていることであり、

 ――意識を働かせる生き物

 に運命づけられた問題である――

 ということです。

 

 おそらく、

 ――意識を働かせない生き物

 は、

 ――環境問題

 も、

 ――戦争

 も、起こしたりはしません。

 

 ……

 

 ……

 

 ――環境問題

 よりも、

 ――戦争

 のほうが、問題としては大きい――

 と、きのう、のべました。

 

 その理由は、

 ――環境問題

 が、人の世で大きく取り上げられるようになる遥(はる)か前から、

 ――戦争

 は、つねに大きな問題であり続けたから――

 です。

 

 ――人の歴史

 は、

 ――戦争の記録

 と、いいかえても、かまわないくらいである――

 と、きのう、のべました。

 

 ……

 

 ……

 

 みなさんくらいの年令になると、

 ――人の歴史

 に関心をもつようになります。

 

 が――

 

 ――人の歴史

 が、

 ――戦争の記録

 と、ほぼ同じということがわかると――

 すぐに、

 ――歴史はイヤだ。

 と関心をなくしてしまう人が少なくありません。

 

 その結果、すっかり、

 ――歴史ぎらい

 になってしまい――

 学校の社会の勉強が苦手になる――

 ということが、あります。

 

 その心がわりは、まったく自然なことです。

 

 ――戦争の記録

 をたどることは、とてもツラい――

 

 が――

 

 だからといって―― 

 そのまま、

 ――歴史ぎらい

 になってしまったら――

 

 人のことが、よくわからなくなります。

 

 そして――

 ヒトのことも、よくわからなくなる――

 

 ここでいう、

 ――ヒト

 とは、おととい、のべたように、

 ――生き物としての人

 という意味です。

 

 人やヒトのことを深く知ろうと思ったら、

 ――人の歴史

 は、さけて通れません。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』