マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

幸せになることをあきらめていないから、戦争をつづけている

 ――戦争

 が起こる理由は――

 ヒトは、

 ――今が幸せでも、さらなる幸せを追い求めて欲(よく)を出し続けるから――

 であり――

 その根本にある理由は、

 ――“意識(いしき)の不利”のせいで、今の幸せが、いつまでもは続かないことが、わかってしまうから――

 である――

 と、5月2日に、のべました。

 

 ――今が幸せでも、さらなる幸せを追い求めて欲を出し続けるから――

 という理由は――

 正しくは、

 ――今が幸せでないなら、幸せを追い求めて欲を出し、今が幸せでも、さらなる幸せを追い求めて欲を出し続けるから――

 と書きなおしたほうがよいのです。

 

 大切なことは、

 ――今が幸せであろうとなかろうと、ヒトは幸せになることをあきらめようとしない。

 ということです。

 

 こうしたヒトの性質は、

 ――意識

 が、もたらしているといってよいでしょう。

 

 この性質によって――

 幸せが保たれている場合は、

 ――意識の有利

 が効(き)いているといえ――

 幸せが失われている場合は、

 ――意識の不利

 が効いているといえます。

 

 ……

 

 ……

 

 きのう、のべたロシアとウクライナとの戦争は、あきらかに、

 ――意識の不利

 が効いています。

 

 ロシアの人たちは、自分たちが中心になって治めていた、

 ――ソビエト連邦(れんぽう)

 という“大きな国”がなくなってしまって、

 ――今は幸せでない。

 と感じていたようです。

 

 それで、

 ――幸せになるために――

 ウクライナに戦争を仕かけた――

 

 一方――

 ウクライナの人たちは、

 ――ソビエト連邦

 があったときに感じていた不自由がなくなって、

 ――今は幸せである。

 と感じていたはずですが、

 ――その“今の幸せ”がロシアの人たちのせいで失われようとしている。

 と考え、仕かけられた戦争を受けて立っています。

 

 つまり――

 ロシアの人たちもウクライナの人たちも、

 ――意識

 を働かせ、幸せになることをあきらめていないから、戦争をつづけている――

 といえるのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』