相手の話をよくきくには――
たくさんの本を読んだり、いろいろなテレビ番組をみたり、ラジオ番組をきいたり、インターネットで物事をくりかえし調べたりして、さまざまなことを知って、わかっておく必要があって――
そうなるには、少なくとも 7 ~ 8 年はかかる――
人によっては、10 ~ 30 年はかかる――
と、きのう、のべました。
―― 7 ~ 8 年
とか、
―― 10 ~ 30 年
とかと、のべました。
要するに――
早い人なら、7 年くらいで、相手の話をよくきけるようになるかもしれないけれど――
遅い人では、30 年くらいかかる――
ということです。
なぜ、このような差が生じるのか――
……
……
1つは、
――何才ころに「相手の話をよくきけるようになりたい」と思うか。
による差です。
人が、
――相手の話をよくきけるようになりたい。
と心から思えるようになるのは――
だいたい、
( 10 才ごろからであろう)
と、ぼくは考えています。
つまり――
だいたい今のみなさんくらいの年令のころからなのですね。
このころは――
ほとんどの人が学校に通っていることからもわかるように、
――知っていること
や、
――わかっていること
の量が、まったく足りません。
とにかく足りない――
よって――
それをおぎなうために――
たくさんの本を読んだり、いろいろなテレビ番組をみたり、ラジオ番組をきいたり、インターネットで物事をくりかえし調べたりして、さまざまなことを知って、わかっておく必要があって――
それに、ざっと 20 年はかかります。
もちろん――
たくさんの本を読んだり、いろいろなテレビ番組をみたり、ラジオ番組をきいたり、インターネットで物事をくりかえし調べたりすることが、得意(とくい)な人と得意でない人とがいますから、
――ざっと 20 年
といっても――
実際(じっさい)の年数は、さまざまです。
そういうことが――
得意な人は、
―― 10 年くらい
で、すむでしょうし――
得意でない人は、
―― 30 年くらい
は、かかってしまいます。
これを一言でいい表すなら、
――ざっと 20 年
となるのです。
一方で――
――相手の話をよくきけるようになりたい。
と思うのが、もっと遅(おそ)い人―― 10 才のころよりも遅い人――もいます。
―― 20 才
とか、
―― 30 才
とか――
人によっては、
―― 60 才をすぎてから――
ということもあります。
そういう人が、
――相手の話をよくきけるようになりたい。
と思うときには――
すでに、
――知っていること
や、
――わかっていること
の量は、ほとんど足りているのですね。
よって――
ちょっとしたキッカケをつかむことで――
すぐに、相手の話をよくきけるようになります。
こういうと――
――それなら、7 ~ 8 年もかからないのでは?
と思うかもしれませんね。
たしかに、そうかもしれないのですが――
……
……
実は――
その“キッカケ”というのをつかむのに、
―― 7 ~ 8 年
も、かかる人が、残念ながら、ほとんどなのですね。
少なくとも――
ぼくが自分自身のことをふりかえったり、あるいは、自分の周りにいた人たちのことをふりかえったりして思うかぎり――
たしかに、
―― 7 ~ 8 年
は、かかるようなのです。
この、
―― 7 ~ 8 年
のことを――
いま、
――7年の壁(かべ)
と呼(よ)ぶことにしましょう。
……
……
この、
――7年の壁
が当てはまるのは、
――相手の話をよくきけるようになること
だけではありません。
ほかにも、いろいろなことにあてはまります。
……
……
このつづきは、あす――
『10 歳の頃の貴方へ――』