――話しあい
では、
――話しあいに弱い人
どうしで話しあっても、なかなか決着がつかず、
――話しあいに強い人
と、
――話しあいに弱い人
とが話しあっても、決着がつかず、
――話しあいに強い人
どうしが話しあうときにかぎって、決着がつく――
と、きのう、のべました。
これは、
――話しあいの決着をつけること
が、とても難(むずか)しいからです。
……
……
おとといにも、のべた通り、
――話しあい
とは、
1)相手の話をよくきく
2)相手の話をふまえ、自分や自分たちの話をきちんとする
3)自分や自分たちの話をきちんとした上で、さらに相手の話をよくきく
の、くりかえしです。
この、1)~3)のくりかえしが、思いのほかに難しいのですね。
とくに、1)と 3)とが難しい――
人は、自分や自分たちの話をきちんとすることはできても、相手の話をよくきくということが、なかなかできません。
……
……
では――
相手の話をよくきけるようになるには、どうしたらよいのか――
まずは――
相手の話をききつづけることです。
相手の話をしんぼう強くききつづけ、相手が何を話そうとしているのかを正しくつかもうとする――
その経験(けいけん)を少しでも多く積む――
それが必要です。
が――
残念ながら――
それだけでは、相手の話をよくきけるようにはならないのですね。
相手の話をよくきくには――
さまざまなことを知って、わかっている必要があります。
そのためには、たくさんの本を読んだり、いろいろなテレビ番組をみたり、ラジオ番組をきいたり、インターネットで物事をくりかえし調べたりすることが必要です。
相手の話をききつづけることは――
その気になれば、すぐにでも、できます。
が――
さまざまなことを知って、わかっておくのは――
ちょっと、すぐには無理なのです。
長い年月をかける必要があります。
少なくとも、7 ~ 8 年は必要です。
1 ~ 2 年では無理です。
『10 歳の頃の貴方へ――』